~本堂・御本尊~

《本堂》

 参道を少し進むと右手に本堂が見えてきます。中禅寺は長い歴史の中で、度重なる火災に見舞われ、多くの記録を消失してしまい不明ですが、現本堂は享保5年(江戸時代中期、1720年(※))中興開山祐精法印により、建立されました。春早くから六地蔵の並ぶ廻りには、枝が直立して箒のようになる"夫婦桜"(ほうき桜とも呼ぶ)が、可憐な桃色の花を咲かせて多くの参拝客を迎えてくれます。また、この本堂の中に中禅寺ご本尊"延命寺蔵菩薩"が安置されています。
※旧塩田町教育委員会「塩田歴史年表」による。

《御本尊》

 中禅寺御本尊の延命地蔵菩薩は六道(天、人、阿修羅、畜生、餓鬼、地獄)の一切の人々の除苦と援福を願い、また地獄の衆生を教化して救うとされる菩薩で親しまれています。お釈迦様の入滅後、弥勒菩薩が現れるまでの間、六道全ての衆生を救うようにとお釈迦様から託された非常に優れた仏様です。六地蔵とはこの六道を救う地蔵菩薩を表したものです。子供の守護尊とされる水子地蔵もこの化身なのです。

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